バセドウ病体験記vol.03 動悸と疲労感

今回のテーマは「動悸と疲労感」です。

動悸と疲労感はバセドウ病の症状の中でも、ほとんどの方が経験することだと思います。バセドウ病経験者の方にとっては「あるある!」と共感していただける事が多いかもしれません。

バセドウ病で調べると症状の一つに「動悸」「疲労感」「疲れやすい」というワードが必ずと言ってよいほど出てくると思いますが、バセドウ病でない方にはイメージがつきにくいのではないか、バセドウ病でない方が想像している疲労感とバセドウ病の方が実際に感じている疲労感には差があるのではないか、と感じることが多々ありました。

私が感じた動悸や疲労感がどのようなものかをお伝えしたいと思います。今回の記事は、バセドウ病の方はもちろん、バセドウ病ではない方にもぜひお読み頂きたいです。

最寄りの駅まで歩けない

最寄りの駅まで歩けず家に引き返したことがあります。母と買い物をする予定で一緒に歩いていたのですが、2,3分歩いたところで「疲れたから家に帰りたい」と伝えました。

私の記憶ではこの1回だけでしたが、母に当時の事を聞いてみると、この出来事以外にも「疲れた」と言うことが多かったそうです。

バセドウ病の時の「疲れた」は、健康な時に感じる「疲れた」とは全く別のように思います。私の中では、健康な時に感じるような、1日外出していた時の疲労感、仕事が終わった時の疲労感、運動後の疲労感、どれもバセドウ病の疲労感とは違うように思います。

健康な時の疲労感は寝ればある程度はリセットされますが、バセドウ病の時の疲労感は寝てもリセットされず、寝ても覚めても心と体がへとへとでした。そもそも、亢進状態で常に不眠状態でした。そんな状態が続いてしまうから、持久力が無く少しの距離を歩くこともできなかったのかもしれません。

階段が登れない

今まで普通に上っていた駅の階段が、途中で休憩しないと上り切れなくなります。息切れと動悸はもちろん、身体の疲労もあるので階段は本当につらいです。

甲状腺の病院に行くまでに長い階段があるのですが、その階段を上る際の疲れ具合で「今のバセドウの数値はこれくらいかな…」とだいたいの検討がつくほどでした。いつも上っている階段があると、異変に気が付きやすいかもしれません。

物にぶつかる、あざが増える

私の場合、バセドウ病の時は人や物にぶつかりやすく、体や足があざだらけになります。はじめて発症した時も、再発した時も同じです。

体力が落ちたり、筋力が落ちて体幹が弱くなってしまうからではないかと思っています。先生にも、バセドウ病は筋力が落ち骨がもろくなると言われたことがあります。

体を支えきれず、気が付かないうちにいろいろなところにぶつかっていたのかもしれません。

安静時でも脈拍が100を超える

健康な人の場合、脈拍は1分間に60~90程度です。私の場合、バセドウ病が悪化している時はいつも脈拍が早くなります。

バセドウ病の発症がまだ分からなかった頃、親知らずの抜歯で歯医者さんに行った時に脈の異常に気が付きました。抜歯前の落ち着いている状態で脈を測ったのに100を超えていて看護師さんがびっくりしたのです。「緊張してる!?大丈夫だからね!!」と看護師さんが一生懸命励ましてくださいましたが、実は緊張ではなくバセドウ病のせいでした。

また、バセドウ病は「常に走っている状態」とよく言われますが、何もしていない状態でも暑さを感じていました。そのため暑さとは相性が悪く真夏は炎天下の中を常に走り続けているような状態を想像頂けると辛さと危険性がお分かりいただけるかと思います。

発症時は就活中、2度目の再発時は社会人でしたが、どちらも真夏だったので本当に地獄でした。

2度目の再発時は仕事を続けていましたが、猛暑の出勤で体力を使い果たし、座っている体力すらなく、救護室で倒れ、タクシーで早退…というそんな日々でした。

また「バセドウ病体験記vol.01 私のバセドウ病歴」の記事にも詳しく書いていますが、2度目の再発の時は脈が速すぎて血液の供給がうまくいかず、頻繁に倒れていました。だんだんと息苦しくなって、意識が薄くなって、脈が非常に遅くなって、動けなくなる。この症状で一番辛かったのは、倒れている間も若干の意識が残っている事でした。

このまま意識がなくなって二度と目が覚めないのではないか…と、倒れるたびに不安と恐怖で泣きましたし、精神的にも追い詰められました。今思えばこの時点で休職するべきでした。

自分の心臓の音が聞こえる

自分の心臓の音がうるさいくらいに聞こえます。発症当時は学生でスーパーでバイトをしていたのですが、レジでお客様を待っている間も「ドッドッドッ…」と自分の心音がうるさかったのを覚えています。レジで立っているだけでも息切れを起こしていました。

さいごに

私は退職前に、バセドウ病・うつ状態・パニック障害を併発していて、上司の前でパニックを起こし仕事の引継ぎもままならない状態で休職を余儀なくされました。そして布団から起き上がれないくらい酷い状態から、数か月かけてやっと普通の生活を取り戻しつつあります。

バセドウ病になる方は、頑張り屋さんで責任感の強い方が多いように感じています。

辛い時は無理をせず、どうか休んでください。頑張りすぎないでください。休むことに罪悪感や引け目を感じることは全くありません。周囲がどんな反応をしようと、自分の心と体を守れるのは自分しかいません。

仕事と病気の両立ができずに毎日のように泣いていた時、旦那さんが「会社はたくさんあるけれど、つのみさんはひとりしかいないのだから」と言ってくれたことがあります。私はそれでも仕事を続けてしまいましたが、今だからこそ私も言いたいです。どうか、たったひとりのあなたを大切にしてください。

最も大切なのは、本人は無理をしない事。そして、周囲は決して無理をさせないことです。

「動悸と疲労感」について、いかがでしたでしょうか。
参考になれば幸いです。

2 COMMENTS

実咲

ほんとに共感です、、
バセドウ病じゃない方もこの疲労感を感じて欲しい。
学校の階段 2階まで登るだけで、汗と動悸と呼吸の乱れ、吐き気 すごいです、、

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tunomi

実咲さん
こちらの記事もお読みいただき、コメントありがとうございます(^^)
バセドウ病の疲労感は、ならないと分からない感覚ですよね。
数値が落ち着くまではどうかご無理なさらずお過ごしくださいね。

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