バセドウ病体験記vol.05 代謝と諸症状

今回のテーマは「代謝と諸症状」です。

バセドウ病では代謝が良くなりすぎてしまうことで、様々な症状が生じます。

体重減少

これはバセドウ病の方からとてもよく聞く症状です。

まだ原因が分からなかった発症当時は、いつも通り食べているのにどんどん体重が減るので本当に恐怖でした。ネットで色々と調べて「もしかしてお腹にサナダムシがいるのでは!?」と本気で悩んだりもしました。

バセドウ病の数値が悪い時、私の場合は胃の調子が悪くなることが多いです。しかし、異常なほど食欲が増すという話や、体重が減るのではなく増えたという話もよく聞きます。症状は人によって本当に様々です。

また、私の感覚として、病気痩せは一瞬でもとに戻ります

体重を減らしたくてバセドウ病になっても薬を飲まないという話も聞いたことがありますが、リバウンドは避けられませんし、失うものが多すぎると思っています。私自身、バセドウ病を発症するたびに、5kg減って5kg増えるというようなことを繰り返しています。痩せたくて痩せているわけでも、太りたくて太っているわけでもないのです。

バセドウ病は脂肪だけではなく筋肉も減ります。これは私の推測ですが、筋肉が落ちて代謝が落ちて太りやすい状態になっているため、数値がよくなってきて今まで通りの食事を続けると、体重が増えてしまうのだと思っています。

もしも体重が減りすぎてしまっても、増えすぎてしまっても気落ちしないようにしましょう。まずはゆっくり休んで数値を正常化すること、そして運動ができるくらい元気な体が戻ってきてからご自身の体重と向き合われるのが良いと思います。バセドウ病の治療のコツは、焦らずゆっくりです。

生理不順

もともと生理不順体質だったのですが、発症当時は3か月くらい生理が来ていませんでした。体重が減りすぎてしまったせいもあると思います。

またこれは産婦人科の先生が教えてくださったのですが、甲状腺のホルモンをつかさどる場所と女性ホルモンをつかさどる場所は位置が近いので影響しやすいのだそうです。そのため生理不順を招きやすいのかもしれません。

生理痛や生理前の不調も再発を重ねるたびに悪化しました。鎮痛剤の効果が切れると痛みで動けなくなるので、常に飲み続けていました。最終的には低用量ピルでコントロールする方法を選びました。仕事のストレスもあったと思いますが、根本的なところでバセドウ病が影響していたように思います。

大量の抜け毛

髪の長い女性としてはこれは本当に恐怖です。バセドウ病の数値が悪い時はいつも髪の毛が大量に抜けます。髪の毛を洗う時が一番わかりやすく、一度旦那さんに抜けた毛を見せたことがあるのですが「うわっ…」と真顔でドン引きされたほどです。

私としてはいつもの事なので冗談交じりに見せたのですが、でもやっぱり初めて見ると凄く怖い量が抜けているのですよね。慣れてしまいすっかり忘れていましたが、私も最初は不安で怖くて仕方なかったことを思い出しました。いつもなら髪ゴム3巻きくらいでまとまる髪が、4巻きしないとまとまらないくらい髪の量が減ったこともありました。

特に女性にとっては本当に衝撃ですし、何よりショックだと思います。このような小さなひとつひとつが積み重なって、精神的に追い詰められていくのは辛いことだと思います

なお、バセドウ病の度に大量の抜け毛を体験して毛量が激減している私ですが、毎回きちんと戻っているのでご安心ください。先日、美容室で「何を食べたら短期間でこんなに髪の毛が増えるんですか」と言われたくらいですので、大丈夫です。

お腹がゆるくなる

昔から便秘症であらゆる手段を試してきた私ですが、バセドウ病の時はお腹がゆるくなります。腸の代謝も良くなりすぎてしまうのですね。バセドウ病になるまでは常に便秘と戦っていて、お腹がゆるくなる経験をしたことがほとんどなかったので新鮮でした。

不眠

動悸などの関係もあると思いますが、とにかく眠れなくなります。ずっと頭も体も覚醒してしまっている、という感覚でした。

私の場合はバセドウ病に加えて心の不調や機能性低血糖症でよく不眠になりますが、何度も起きてしまう中途覚醒朝早くに目が覚めてそれ以降眠れなくなってしまう早朝覚醒、この二つになりやすいです。なお、この記事を書いている今現在も不眠症です。

私は「眠らなければ」と思うとかえって眠れなくなりますので「眠くなったら寝るか」くらいのおおらかな気持ちで、最終的には開き直ることもありました。社会人の方や学生の方は余計に焦ってしまうかもしれません。私自身、会社があるのに全然眠れないという経験を何度もしました。バセドウ病による不眠の日々は、かつて飲み会が頻繁な営業部署で、深夜2時にタクシー帰りをして不眠状態で仕事をこなしていた日々よりも辛かったです。

眠れないのは本当に辛いことだと思います。ですが焦る気持ちを少し横に置いて、今はそういう時なので仕方ない、私はよく頑張っていると自分を労わってあげてください。

さいごに

今回お伝えした症状は、恥ずかしくて言えない、言葉では程度を伝えにくい、本人にしかわからない、人に伝えるほどではないと感じてしまう、そういうものが多かったのではないかと思います。

ですが、それこそバセドウ病の辛さだと思っています。バセドウ病は、目に見えにくい病気です。骨折などのように一目瞭然の病気ではありません。それゆえバセドウ病の方は、目に見えている以上に辛い思いをして、追い詰められているにも関わらず、その辛さを理解してもらえないこともあると思います。

私の場合はSOSを出すのが苦手なので、倒れるぐらい具合が悪くなってからはじめて周囲が異変に気が付く、ということがよくありました。会社や学校に行っていればなおさら、助けてと言えなかったり、つい我慢して頑張ってしまうこともあると思います。

残念なことに世の中には心無い人もたくさんいます。そのような人に最初に出会ってしまうと「どうせ誰もわかってくれない」と心を閉ざしてしまうこともあるかもしれません。病気で心が弱っているとなおさら辛い気持ちになってしまうと思います。確かに、すべての人に理解してもらうことは不可能です。でも、寄り添ってくれる人は必ずいます。SNSなどのインターネットなどでも良いので、話を聞いてくれる、共感してくれる人をぜひ探してください。あなたは決して、独りではありません。

「代謝と諸症状」について、いかがでしたでしょうか。参考になれば幸いです。

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