バセドウ病体験記vol.10 アイソトープ治療②治療を終えるまで

今回のテーマは「アイソトープ治療②治療を終えるまで」です。

アイソトープ治療については3回にわたってお伝えしますが、今回はその2回目となります。

前回の記事では決断に至る経緯をお伝えしていますので、ぜひこちらもご参考ください。

バセドウ病体験記vol.09 アイソトープ治療①決断に至る経緯

スケジュールを組む

まずは治療のスケジュールを組むことになりました。前回もお伝えした通り、治療自体はカプセルを服用するだけで終了ですが、その前後に長い道のりがあります

まずは私の治療スケジュールのおおまかな流れをお伝えします。

2018年7月アイソトープ治療を医師に勧められ承諾しました。翌月に眼科の各種検査を受け、11月にMRI検査を受けました。眼科の検査で異常が無かったため、ここで初めてアイソトープ治療が確定します。もしここまでの検査で異常が見つかれば、アイソトープ治療ができなくなる可能性もあります。

当時は10月に自分の結婚式を控えていたため、結婚式が終わってから治療を行うことを希望しました。そのため、アイソトープ治療を決めてから実際の治療に進むまでに少し時間がかかっています。

そして、治療当日前後の詳しいスケジュールはこちらです。

スケジュールについては以上です。アイソトープ治療前後の長い道のりが少しでもお分かりいただけたら嬉しいです。ここからは、それぞれの検査や治療の準備について詳しくお伝えしたいと思います。

眼科の検査

私はオリンピア眼科で検査を行いました。今までやったことないような検査ばかりで少し面白かったというのが正直な感想です。色々な検査があるので少し面倒に感じるかもしれませんが、痛いとか辛いという検査はありませんのでご安心ください。

なお検査当日は特殊な目薬をさすため、一時的に物が見えにくくなったり光を感じやすくなったりします。車の運転は控えるよう注意があったと思います。確かに目薬の後は近視と遠視が一気にやってきた感じで、物が見えにくくなりました。

また、例外として私にとって辛かった検査が一つだけあります。MRIです。

パニック障害で拘束される場所が苦手な私にとって、MRIだけは地獄でした…。足、体、顔、全て固定された状態で機械の中に入り、機械の中では大きな音が鳴り響きます。

閉所恐怖症の方は申し出るように注意書きがあったと思うのですが、パニック障害の方なども事前に医師に伝えておくと安心だと思います。

また、何かあった時に押すボタンも一緒に渡してくれるのでご安心ください。私はつい最後まで耐えてしまいましたが、我慢する必要は全くありません。辛い時は躊躇なく押しましょう

ヨウ素制限

私は治療の前後、当時勤めていた会社でお休みを頂いていました。もともと料理も好きだったので、会社をお休みして余裕のある中でヨウ素制限食を考えるのは結構楽しかったです。

病院の方針によって違いはあると思いますが、私の場合は卵は1日1個までならOKなどそういった少しゆるめの制限もありました。ですので料理をする余裕があれば結構バリエーションは広がります。マフィンなどのおやつも作っていました。

ご参考までに、私が作ったヨウ素制限食の写真です。

また、日々の生活の中で意外な所にヨウ素が隠れていますので、注意してください。私自身が「こんなところにも…」とびっくりした例を少しご紹介します。

①国外生産の塩

生産過程でヨウ素を添加している場合があります。日本は和食で日常的にヨウ素を摂取していますが、海外ではヨウ素摂取量が少ないため、ヨウ素欠乏症になることがあるそうです。ヨウ素欠乏症予防のため、塩にヨウ素が添加されている場合があります。

②一部の添加物

赤い着色料やカラナギンを含む添加物などにヨウ素が含まれています。

③うがい薬

殺菌成分としてヨウ素が含まれている場合があります。うがい薬を使用する際は、パッケージや添付文書で確認しましょう。

アイソトープ治療の前日と当日

前日検査では検査用のカプセルを服用して、当日に甲状腺の大きさや働きを測定します。私の甲状腺の重さはもともと約20gでしたが、当日になって約40gまで大きくなっていることが分かりました。

治療量は、この結果をふまえて決まります。

当日は、先生から色々と注意事項を聞いて、カップに入っているカプセルを水で服用して終わりです。カップに入っているのは直接手を触れないためです。

私は「222MBq(6mCi)以上277.5MBq(7.5mCi)未満」の量を服用しました。治療を受けた伊藤病院では放射線量が6段階に分かれていますが、その中の「3」になります。カプセルは全部で4個だったので、飲むのが少し大変でした。カプセルによって含まれている放射線量が異なり、それを患者さんに合わせた量になるよう組み合わせて微調整しているため、人によってはカプセルの個数が増えるとのことでした。

治療前後の過程を考えると、とてもあっけないですが、当日はカプセル服用後に会計を済ませて終了となります。

アイソトープ治療後の注意事項

アイソトープ治療後の注意事項として、家庭、乳児・幼児との接し方、学童・妊婦との接し方などがあります。自分の放射線被ばく量が問題なくなるまで、周囲の方への接し方について気を付けましょうというものです。

私の場合は子供や妊婦さんに会う機会はありませんので、家庭での注意事項を守る必要がありました。注意事項の一例として、治療から4日間は必要以上に出歩かない、一人で寝る、トイレ使用後はよく水を流す、などが挙げられます。

これも実際どこまで気にするべきかというのが難しくて、つい神経質になり意外と大変でした。家の中ではなるべく物に触れないようにしたり、常に手を洗ったりしていました。注意事項を守ることはもちろんですが、神経質になりすぎてストレスをためないようにするのも大切かもしれません。

また当時新婚だった私にとって、旦那さんに触れられないというのも少し寂しいものがありました。

余談:医師との相性

アイソトープ治療を提案してくださった先生とのやりとりで思う所があったので、余談としてお伝えさせてください。

診察日の関係で、提案してくださった女医さんは主治医ではありませんでした。「結婚式を控えているので、治療は結婚式が終わってからにしたい」と伝えたところ「妊娠する可能性があるということですか?」とキツめの口調で問われました。私が治療をすぐに行いたくないと言ったのは、妊娠を考えていたからではなく結婚式当日に体調を崩すことを避けたかったためです。

アイソトープ治療を受ければ妊娠は1年控えなければいけないことも十分承知していましたし、そういったことを踏まえた上での決断でした。多くの患者を抱え大変なのは分かっていますが、非常に悲しい気持ちになりました。そして一方的な根拠のない決めつけに、茫然としてしまいました。

治療を進めるうえで、医師との相性はとても大切だと思っています。今までたくさんの病院に通ってきて感じたことですが、思想や信念や技術は医師によって全く違います

一方的な決めつけをする方とこちらの話をよく聞いてくださる方。ひとつの思想に拘っている方と最先端の技術と設備を常に取り入れる努力をされている方。報酬を重視する方と患者の気持ちを重視する方。薬を大量に処方する方となるべく薬には頼らない治療を考案する方。今までそんな方々に出会ってきました。

この先生とは合わないなと感じた場合には、ぜひ病院や主治医を変更する事も視野に入れて頂きたいと思います。治療の主役は医師では無く、私たち自身です

さいごに

病院により、スケジュール感、眼科の検査、ヨウ素制限には違いがあると思いますのでご承知おきください。治療を検討している方、治療を受けられる方の不安が少しでも減ることを願っています。

「アイソトープ治療②治療を終えるまで」について、いかがでしたでしょうか。

参考になれば幸いです。

 

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