【新型コロナ】コロナ後遺症との闘い 1か月目の記録【体験談】

コロナ後遺症

こんにちは、つのみです。

私は2021年5月10日に新型コロナに罹患し、コロナ後遺症を発症しました。

この記事では、コロナ後遺症1か月目の2021年6月頃の状態をお伝えします。


▽コロナ発症時の記事はこちら▽

コロナ後遺症【新型コロナ】発症から自宅療養の記録と、感染を通して感じたこと【体験談】

嗅覚障害

臭いの無い世界

コロナ後遺症の症状としてまず初めに出てきたのが、嗅覚障害でした。まだ発熱が続いていたコロナ発症初期の頃、焦げくさいような臭いが続いていました。鼻づまりで臭いがおかしくなっているのだと思っていたのですが、発熱が落ち着いて少し経ってから、全く臭いを感じなくなっていることに気が付きました。

前回の記事にも書きましたが、アロマオイルを嗅いでも無臭なのです。ごま油は味のない油になり、紫蘇の葉はただの葉っぱになりました。

口に入れるもの、自分の体、街中、部屋の中…。今まで意識していなかっただけで、嗅覚を通して得ていた情報量の多さにはじめて気が付きました。

危機察知能力のひとつが機能しなくなってしまったこと。これは想像していたよりもずっと恐ろしいことで、常に不安感に付きまとわれる生活になってしまいました。

アロマオイルでトレーニング

アロマオイルが好きで、家に何本かアロマオイルの小瓶がありました。

嗅覚障害に対して、アロマオイルを使った嗅覚トレーニングというものがあるそうです。ネットで調べたところ、耳鼻科の先生も推奨している方法でした。

嗅覚トレーニングの基本的なやり方は、香りの異なるアロマオイルを、朝晩2回嗅ぐというもの。

私は「ピンクグレープフルーツ」「ラベンダー」「ゼラニウム」を毎日嗅ぎ続けました。

基本的には嗅覚がゼロなので、無臭の小瓶を嗅ぎ続ける感じでした。たまにほんの少しだけ臭いがわかる時もありましたが、翌日はまた無臭になっているなど、波がありました。

唯一、たまに臭いがわかるのは「ピンクグレープフルーツ」だけ でした。料理をしている時、お酢の臭いが少しだけわかることもあったので、柑橘系のような酸っぱい臭いが一番分かりやすいのかもしれません。

ラベンダーとゼラニウムは、1か月目の時点では全く分かりませんでした。

たまに焦げ臭いような、シンナーのような臭いを感じることもありました。

一喜一憂しながら、毎日よくわからない香りを嗅ぎ続けること。虚しさと隣り合わせのトレーニングでした。

味覚障害

味覚障害は、嗅覚障害よりも遅れてやってきました。もしかしたらはじめから味覚障害になっていたのかもしれませんが、風邪の時はいつも味がおかしくなるのであまり気にしていませんでした。

明らかに違和感を感じたのは6月の終わりごろ。

何を食べても苦かったり、味がしなかったり、ということがありました。

嗅覚よりも症状に波があり、日によって味の感じ方が違いました。そのかわり、数週間程度で味覚障害はよくなりました。

疲労感

コロナ後遺症は筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に移行することがあると言われていますが、まさにその症状がでてきました。

いわゆるPEMと呼ばれている症状で、軽い労作後に強い倦怠感に襲われるというものです。ですが、最初はそのような知識もなく自分に何が起こっているのかわかりませんでした。

今は少しずつコロナ後遺症の対処方法が明らかになってきましたが、2021年6月当時はコロナ後遺症の情報もまだ少ない状態でした。

そのため「疲れることはしない」という大鉄則も知らず、普通に生活しようとしていました。

普通に駅まで歩いたりお風呂に入ったりしていましたが、そのたびに寝込んで動けなくなるということが頻発しました。

体だけでなく、パソコンなどで頭を使う作業をしても倦怠感がやってきて寝込みました。

私の場合はPEMになると、筋トレをした直後のじんじんとしたような痛みに襲われて、お腹に変なハリが生じます。それから鬱状態がやってきて、頭の中には非合理的で悲観的な思考がとめどなく流れ続けます。最後に、夜中に30分くらい「ううう」とうなり続ける、という症状が出ます。

この一連の流れが終わると、なぜか翌日から少しずつ回復していきました。

また疲れるような作業をするとPEMになってしまうので、この一連の流れを訳も分からず繰り返し続けていました。

今思うと、かなり体に負担がかかっていたと思います。初期の段階で正しい対処をしていたら、コロナ後遺症が半年近く長引くこともなかったのかもしれないな、と思うこともあります。

胃の不調

2年前から原因不明の吐き気で食事がとれない状態が続いていましたが、コロナ後遺症になってからしばらくは非常に胃の調子が悪かったです。

もともと食事がとれないのに、さらに食事がとれなくなりました。

ドライマウス

コロナ以前からこの症状を感じていたのですが、明らかに悪化しました。

就寝時に口テープを貼って鼻呼吸で寝ていたのですが、朝起きると口の中がパサパサで、舌が真っ白になりました。

私は舌が白くなりやすいのですが、以前とは比べ物にならないくらいの尋常ではない白さでした。こんな真っ白な舌は見たことがありませんでした。

舌が気持ち悪いので、数日おきに舌クリーナーで掃除していましたが、舌掃除をした翌日には真っ白に戻ってしまうような状態でした。

1か月を過ごして感じたこと

コロナ後遺症の1か月を過ごした感想としては、とにかく何が起きているかよく分からない、でした。

前述した通りまだコロナ後遺症の知識が乏しく、コロナ後遺症についてメディアも焦点を当てていない状態でしたので、自分の体で何が起きているのか、何をするとどうなるのか、全然わかりませんでした。

嗅覚障害や味覚障害に関しては、数年前に体験したことがあったので辛いけれど慣れがありました。

たぶん亜鉛欠乏症だと思うのですが、勤めていた頃に同じような経験があったのです。その時は、何を嗅いでもシンナーのような臭いがして、口の中が常に酸っぱいような、じんじんする感じがありました。

当時はそういう状況でフルタイムで働いていたので、それに比べると自宅で療養に専念できる状況はとてもありがたく感じました。

ですが、臭いが無くなるということに関しては初めての体験だったので、これはかなり辛かったです。香りの無い食事がこんなにも辛く、臭いによって周囲の状況を把握できないということがこんなにも恐ろしいなんて。

また、この時は今まで以上にメディアから離れるようにしました。メディアの報道は不安を煽るものが多いように感じていたので、メンタル面で無駄なダメージを受けない方が良いと思ったのです。

事実に対して憶測をあれこれ脚色しない、限りなくシンプルに情報を提供してくれるメディアを見極めて情報を得るように心がけました。

コロナは「わからない」ことが沢山あります。不安をなくすために「わからない」を埋めようとするのではなく、わからないことをわからないままにする勇気も必要なのだと強く感じました。